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債務整理のメリットとデメリットについて

会社が借金などを返済できなくなってしまった場合には、債務整理を行うことが考えられます。

債務整理は、債務の減額、免除を受けることができるという点でメリットのある手続といえますが、一方でそれぞれの手段につき、どのようなデメリットがあるかについても十分に考慮する必要があります。

本稿では、債務整理を行うメリット・デメリットについて見ていきましょう。

法人の債務整理のメリット・デメリット

法人の債務整理の方法には、裁判所の関与を必要とする破産、特別清算、民事再生、会社更生、そして、裁判所の関与を必要としない私的整理とがあります。

以下、それぞれ解説します。

破産手続のメリット・デメリット

破産手続のメリットとしては、債務の支払いが全額不要となることが挙げられます。

また、私的整理などのように債権者の同意を得なくとも手続きをすることが可能なので、債権者の同意を得る手間が省けるという点でメリットは大きいでしょう。

 

しかしながら、破産手続の場合には手続完了により会社の法人格が消滅してしまうので、事業を存続させることができません。

また、破産手続きの際には、同時に自己破産をすることが通例ですが、自己破産をすると個人情報が官報に掲載されるので、自己破産したことを周囲に知られてしまい、信用失墜の原因となり得ます。

特別清算のメリット・デメリット

特別清算のメリットとしては、同じ生産型の手続である破産手続と比べて費用や手間がかからないことが挙げられます。

特別清算において必要となる予納金についても、債権者の3分の2以上の同意を得ることにより安く抑えることができます。

また、会社が清算人を選ぶことができるので、自らの裁量により手続きを進めやすいです。

一方で、破産手続と異なり、債権者の過半数および、債権総額の3分の2以上の同意を必要とする点で、手間がかかる点ではデメリットがあるといえます。

民事再生のメリット・デメリット

メリットとしては、破産・特別清算と異なり、事業を継続させられる点、そして、会社更生と異なり、一定の条件を満たせば経営陣を入れ替える必要がない点が挙げられます。

 

一方で、民事再生を行う場合にはそのことが官報で掲載されるので、信用を失墜するリスクがあること、そして、会社更生と異なり、担保権の行使まで制限できないことがデメリットとして挙げられます。

会社更生のメリット・デメリット

会社更生のメリットとしては、同じ再建型の手続である民事再生とは異なり、担保権付き債権の行使までを防ぐことができる点が挙げられます。

 

一方で、経営陣を交代させる必要があること、時間や手間がかかることがデメリットとして挙げられます。

私的整理のメリット・デメリット

私的整理のメリットは、破産手続・特別清算とは異なり、会社を存続させることができる点にあります。

また、会社を再建させる民事再生や会社更生と比べても、裁判所の関与を必要としない点で、倒産というネガティブなイメージを持たれにくく、会社の信用面でのダメージが比較的少ないといえるでしょう。

 

一方でデメリットとしては、債権者の同意を得なければならず、債権者を説得する必要があること、そして、法的に整備された手続きではないため、手続が簡明ではない点が挙げられるでしょう。

会社の債務整理を検討されている方は、原洋司法律事務所までご相談ください

以上のように、企業の債務整理の方法は複数考えられますが、それぞれにメリット・デメリットがあるので、企業の現状、今後の方針によってどの手段を用いるべきかが変わってきます。

会社の債務整理について、どの方法を用いるか迷われている方は一度、原洋司法律事務所までご相談ください。

ご依頼内容に沿った適切な手段を共に検討していくことができると思います。

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原 洋司
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沿革 平成6年に設立して以来、交通事故、企業法務、企業再生、医療過誤、親権、離婚、個人債務、相続、保険金請求など幅広い分野についてお客様のニーズに応えてきました。ゴルフ場の破産や清算も手掛け、手掛けた全てのゴルフ場を再生させました。

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